Duratron™ PAIローラーの事例
弊社の幅広い高機能熱可塑性プラスチック材料ポートフォリオと高速試作能力を活用し、飲料ボトリング業界向け機器メーカーが時間的な制約のある状況で迅速に交換部品ソリューションを見つけられるよう支援しました。
通常は室温で使用されないPAI材料が非常に優れた耐衝撃性を示し、これが耐衝撃性強度と信頼性に関するお客様のニーズを満たすことにたどり着きました。弊社のエンドツーエンドサービスによって、製造装置メーカーは、欠陥のある競合他社部品を非常に頑丈で信頼性の高いローラーに迅速に交換し、生産ライン停止によるコストを回避して全体的なスループットを向上させることができました。
業界:食品・医薬品(飲料ボトリング)
ソリューション:耐衝撃性プラスチック材料を使用した信頼性が向上したローラーの開発
製品:Duratron™ PAI
結果:信頼性が向上した部品による製造の高速化とスループットの向上
新しい耐衝撃性ポリマー部品を使用したスループットの向上
すべての初期テストに合格したローラーであっても、いったん所定の場所に配置されると、部品は新しい機械の衝撃荷重に持ちこたえられず、 加えられた圧力の下で割れることがありました。
お客様は、元のスチールローラーの交換部品が必要でしたが、材料は、初期テスト工程で使用された製品よりも室温における耐衝撃性強度がより高いことが示されたものを必要としました。生産ライン停止によるコストを回避するため、革新的で信頼性の高いソリューションを早急に見つける必要がありました。
耐衝撃性PAIを使用した部品交換をわずか数週間で実現
弊社は、高温用途(最大260⁰C)でのきわめて高い耐衝撃性強度で知られている弊社のDuratron™ PAI材料を推奨しました。通常はこのような用途で使用されることはありませんが、ポリマーの耐衝撃性は、機械の生産能力を増強したことによる圧力要件に持ちこたえました。
テストにおける新しい材料の機能に非常に感銘を受けた飲料メーカーからは、わずか2日の間に追加で500のサンプル要請がありました。飲料メーカーは、イメージの悪化や生産ライン停止によるコストを回避するために早急に対応する必要がありました。
弊社の先を見越した考え方と高速試作能力が奏功し、わずか1週間の間に500の新しいサンプルを納入することができました。承認後、わずか2か月の間にさらに5,000のDuratron™ PAIローラーを納入しました。これ以降、年間60,000のローラーを供給することで、同機械が稼働し続けられるよう支援しています。
製造の高速化とスループットの向上
他にない弊社のDuratron™ PAIプラスチックは、室温と高温の両方における耐衝撃性強度と優れた摩耗耐性を備えています。Duratron™ PAIは潤滑油を必要としないため、機械との衝突により騒音が生じやすいスチール部品に対する、メンテナンスコストの低い低騒音の代替部品となります。
弊社の高速試作能力によって、短い所要時間での部品製造と納入を実現できました。この機敏な処理と信頼性の高い部品によって、スループットが向上し、生産ライン停止によるコストを回避できました。
- 信頼性の向上
- 中断なしでの稼働によるメンテナンスコストの削減とスループットの向上
部品の検出性能による食品の安全性の向上
弊社は食品メーカーと製造装置メーカーの両方と緊密に連携し、エンジニアリングソリューションの専門知識を活用して、新しい乳製品加工タンクで使用される食品安全スクレーパーブレードの再設計ができるよう支援しました。検出精度の高い食品安全材料を開発して、コストのかかる異物混入リスクを軽減しただけでなく、機器の設計工程の改善を支援して、顧客満足度と効率も向上させました。
弊社の検出性能の高い食品対応材料と摩耗耐性部品によって、異物による汚染のリスクが最小限に抑えられ、食料と医薬品処理の安全性と生産高が向上します。弊社は、エンジニア、製造装置メーカー、チャネルパートナーが食品・医薬品事業の課題を迅速かつコスト効率が高く持続可能な工程に変換できるよう支援します。