帯電防止性プラスチック

エンジニアリング用途の多くでは、静電気の蓄積と放電が重大な損傷、非効率な生産、事故につながるおそれがあります。帯電防止性(ESD)材料は、静電気の蓄積を防ぐように設計されているため、精密電子機器を保護し、高度に制御された産業環境でリスクを軽減します。

帯電防止プラスチックでは通常、表面抵抗率が10^9~10^11オームに制御されている一方、ESDプラスチックは通常、表面抵抗率が10^4~10^8オームと低くなっています。そのため、ESDプラスチックは表面だけではなく、材料の体積全体で静電気を散逸することができます。

三菱ケミカルグループの帯電防止性プラスチックを使用すると、ハイエンドのエンジニアリング用途で必要とされる性能を損なうことなく、静電気放電リスクを軽減することができます。

お客様の用途に適したESDプラスチックを見つけて、優れた機械的特性と耐摩耗性、化学薬品耐性、高温耐性を発揮する材料をお使いください。

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プリント基板製造の表面実装技術
静電気の蓄積防止 ESDプラスチックの用途

静電気放電は、精密電子部品や爆発性物質がある産業環境に、災害的な事態をもたらすおそれがあります。三菱ケミカルグループのESDプラスチックは、機器の損傷や事故を防止する目的で、以下の用途に利用されています。

  • 半導体および電子機器製造 - バックエンドテスト、バーンイン、テストソケット、電子機器固定具、プリント基板、ハウジング、カバー、搬送用トレイ、コネクター、ケーブルアセンブリ
  • マテリアルハンドリングおよび保管 - 摩耗面、保管および輸送用コンテナのライニング、コンベア、ホッパー、シュート、チューブ、サイロ、バンカー
  • 食品および医薬品 - ライニング、スクレーパー、コンベアベルト、スイッチ、コネクター、ハウジング、クリーンルーム機器およびコンポーネント
  • 自動車 - 電子部品、センサー、スイッチ、制御モジュール

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半導体・電気電子分野の素材

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半導体グレードのプラスチック

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